電動キックボード(電動キックスケーター)を購入しました。非常に楽しい乗り物ですが、実際に利用してみて分かる様々なメリット/デメリットをご紹介したいと考え、記事にしてみた次第です。
ネット上には電動キックボードに関する情報を掲載しているホームページが沢山ありますが、いずれもカタログスペック上の情報ばかりで、実際に購入し様々なシーンで使ってみた立場としての“ホンネの部分”をご紹介したくページを作りました。
後日談:
あっさり故障〜自分で修理や改造できる人向け
累積走行距離わずか30kmチョイあたりで、バッテリー残量が豊富にあるのに突然電源が落ちる不具合となりました。電源が落ちた後は電源ボタンをいくら押しても回復せず。充電器に一瞬でも繋ぐと起動可能になるというもの。
保証期間(購入後180日)を過ぎていた事もあり、某電動キックボード修理請負人に相談したところ「あー、キン●ーンはECUユニット故障がよくあるので、販売元に聞いてみたら?リコールとかあるかも」との事で、販売元の株式会社アー●シップのサポセンに(けっこうしつこつ)問い合わせたのですが「そのような類似の症状はありません(中略)保証期間外なので有償対応です」と1mmもブレない回答だったので諦めました(苦笑)。どちらの言うことが正しいかは分かりませんが、参考までに。
また、某電動キックボード修理請負人いわく、キ●トーンを始めとした玩具用途の電動キックボードに搭載されているリチウムイオンバッテリーは4.4mAh(24V)と容量が少ないので、8.8mAh等の大容量タイプに(自己責任で)交換するだけでも航続距離は大幅に異なってくるとのアドバイスも。
いずれにせよ、キン●ーンにも流用可能な電動キックボードのECUはネット上で結構出回っているので、そうしたものに交換したり、そのついでにバッテリーも強化するというのも面白そうです。
このように、自己責任で修理や改造を行える人にはベース車両としてキ●トーンは面白いと考えます(実際、いまでも気に入っています)が、それが出来ない人は少々難儀するかも知れませんね。
■結論:電動キックボードは趣味以上〜実用未満
いきなり結論ですが(物事、結論から先に言うべきと考えます)、電動キックボードは「実用」の乗り物には為りません。ただし「趣味」としての玩具と考えると最高に楽しく、そして爽快な乗り物です。
実用に為らない理由は、よく言われる「日本の公道では使えない」も理由の一つですが(道交法的に問題が無かったと仮定した場合においてさえ)チョイ乗り的な用途としての実用性を考えると「使えなくは無いがベストな乗り物では無い」し、且つベターな乗り物とも思えません。
避けては通れない法律的な話は後述するとして、それより何より別の理由による電動キックボードが「実用に足らない」と私が考える理由とは何か?・・・それはズバリ「走破性能/走行性能の低さ」にあります。
■走破性能/走行性能の低さがネック
普段、それ程に意識することはありませんが、一般道路の路面(公道)は、舗装面の補修跡や、マンホールや排水溝などかなり凹凸があります。自動車やバイクはそうした一般道路を難なく走りこなす為の車体剛性や減衰装置(高性能なサスペンション)を備えていますが、キックボードには基本的にありません。
一部キックボードには(=私の持っている電動キックボードにも)減衰装置(小さなサスペンション)を備えた物がありますが、これらはその大きさから許容できる凹凸がごくごく限られており、悪路面を十分に吸収してキックボード自体の安定性に寄与するとは到底言い難い性能です(仮に立派な減衰装置を備えたらキックボードが大型化し、キックボードが持つ最大のメリットである「手軽さ」がスポイルされちゃいますからね)。
結局のところ、走破性能・走行性能を相応に担保しようとすると、キックボードのサイズ&折りたたみ式の構造では限界があり、電動原付バイクや自転車など他の既存の乗り物には敵わないのが現実です。
趣味性を重視したとしても(そしてクドいようですが道交法上の問題が無かったと仮定しても)、電動キックボードを日常的に使うには無理のありすぎる走破性能・走行性能と考えます。
そして、それらを強化すればする程に、キックボードが本来持つ快適性から遠ざかっていき「むしろ自転車や原付バイクで良くね?」という矛盾に突き当たってしまう訳で。
キックボードのウィール(タイヤ)は、せいぜい5〜8インチ程度の樹脂性のため、振動をモロに拾う事や、少しの段差で激しく転倒してしまうリスクがあります(空気式のタイヤを持つキックボードも存在しますが、車両そのものが大きくなってしまい「それなら小径自転車でよくね?」という本末転倒に)。
また、転倒しなかったとしても路面の凹凸から来る小刻みな振動を常に受けることになり、乗り心地が悪く、これに乗り続けて何処かに行こうという気力は(余程の物好きでなければ)起きないと考えます。
・・・ネガティブな事ばかり記載しましたが、先述のように「実用」と考えるからダメなのであり、これを「趣味」や娯楽という観点に置き換えると、印象がガラっと好転するのが電動キックボードの面白いところです。
■公園で遊ぶには最高のオモチャ
それなりに整備された公園では舗装路面も平坦であり、且つ高低差の少ないところが多いでしょうから、そうした場面で電動キックボードは本領を発揮します。
下記動画は河川敷と公園で我が家の電動キックボード(KINTONE α:キントーン アルファ[Link])を楽しんだ際の映像です(※下記画像をクリックでYouTubeにリンク)。
ご覧のように、かなり爽快さのある楽しい乗り物です。
このKINTONE α[Link]はカタログ数値では最高速度25km/hを叩き出すモデル(KINTONE αに関する詳細は後述)。少し速い自転車程度の速度が手元のコントローラーのアクセルレバーで操作できるのは実に面白い感覚です。
■KINTONE αとは
KINTONE α(キントーンα)は、茨城県に本社を構える日本企業の株式会社アースシップ[Link]が手掛ける電動キックボードです。
同社は「KINTONE」ブランドでバランススクーター(セグウェイ擬きの電動ホバー)や電動スケボーをリリースしている会社で、自ら研究開発を行うのでは無く、企画と製品化と販売を行なっているようで、このKINTONEも中国製の電動キックボードを独自ブランド化して販売しているようでした。
↓KINTONEと同じ構造と思われるCool & Funの電動キックボード
そんな中で、数ある電動キックボードの中で私がこのKINTONE αを選んだのは、まずは手頃な価格帯です。
ざっくり言うと、電動キックボードには価格帯で2つに分かれます。
1つは、このKINTONE αのような5万円以下クラスのホビー用途、そしてもう1つが6〜10万円クラスの「Xiaomi M365(シャオミ M365 ※米国では$550位ですが日本では7〜8万円)」のような本格派電動キックボードです。
後者の本格派電動キックボードは、自転車のような大径ゴムタイヤを装着しているものもあり、速度も30km/h程でる等、海外で自動車や自転車と並んで公道の路側帯を走るような仕様となっておりますが、そもそも日本では公道を走ることが出来ない故に、オーバースペック過ぎると言えます。
また、多くの一般の方々にとって「6〜10万円」という価格は、それこそ自転車でも中々そこまでの価格は出さない、という人が大半な中、自転車よりも走行性能の劣る電動キックボードに支払える価格ではありませんし、何より装備が大げさになってキックボードが本来持つ魅力である「身軽さ」がスポイルされてしまいます。
それに対し3〜5万円クラスのホビー用の電動キックボードは、キックボードが本来持つ手軽さと趣味性に加えて、買いやすい価格という3点がバランスされた製品だと考えます。そうした中でKINTONE α[Link]は絶妙な価格設定と言えます。
3〜5万円クラスの電動キックボードの中で、KINTONE αに決めた理由には、「ヨドバシカメラ」と「蔦屋家電」がその取り扱いを始めた事にあります。
ご承知のようにAmazonを始めとしたネット通販サイトを見ると、怪しい中華製の電動キックボードで溢れています。そんな中、ヨドバシカメラという大手量販店が取り扱いを始めた事は大きな意味を持つと考えます。
ヨドバシカメラは販売責任の観点から、いかがわしい商品を取り扱わない事で有名で、他のネットショップにありがちな充電中に火を吹くような中華製パチもんを摑まされるリスクを一定程度は回避できそうです(苦笑)。
実際、KINTONE αはPSEマークも取得しており、一定の安心感を持って購入が出来ると考えました(正直言うとスペックだけ見るならば、KINTONE αよりも高性能で安価な2〜3万円程度の電動キックボードは他にも沢山ありますが[Link]、どれも中華製品独特な雰囲気から購入を見送った次第です)。
※メーカー保障は購入後180日しか無いのでご注意を
さて、このKINTONE αですが、旧「KINTONE AIR」から2018年に新「KINTONE α[Link]」へと、マイナーチェンジされているようです。
一部、ネット上のテキトーな情報では「KINTONE AIR α」と2つを組み合わせて書かれていたり(まぁ、私のサイトも真偽のほどは分かりませんが(苦笑))、「AIRとαに違いは無い」とウソ情報を掲載している所もありますが、「KINTONE AIR」と「KINTONE α」は微妙に仕様が異なります。
■「KINTONE AIR」と「KINTONE α」の違い
旧商品が「KINTONE AIR」で、そのマイナーチェンジ版として2018年にリリースされたのが「KINTONE α」です。
この両者、非常にヤヤコシイのは型名が新旧ともに同じである点(私の知る限り、2018年秋に新αは型名が変更になったけど、それまで両方とも同じでした)や、新αの車体に旧AIRの名称が書かれていたりする点です(公式サイトによるとカラーがブラックのαには、ちゃんとαのロゴが書かれているようですが、なんか腑に落ちませんね)。
私なりに調べた範囲で「KINTONE AIR」と「KINTONE α」の違いをまとめると↓以下の通り
旧 | 新 | |
---|---|---|
品名 | KINTONE Air | KINTONE α |
画像 | ![]() | ![]() |
型名 | TA-K004 | 取説V1.5には 「TA-K004」表記、 取説V1.6から 「TA-K005」に変更 |
折りたたみ サイズ(mm) | 1000 x 405 x 235 | 1040 x 430 x 230 |
使用時 サイズ(mm) | 920 x 405 x 1000 | 930 x 430 x 1040 |
重量 | 取説V1.3には 「6.8kg」表記も V1.5では「7.35kg」 と表記が変更に | 9kg |
フレーム 素材 | 取説V1.3には 「カーボンファイバー」 と表記も、 V1.5では「アルミニウム」 と表記が変更に | 取説V1.5には 「カーボンファイバー」 と表記も、 V1.6では「アルミニウム」 と表記が変更に |
タイヤ径 | 5.5inch (約14cm) | 5.5inch (約14cm) |
走行距離 | 8〜10km | 8〜10km |
登坂可能 傾斜角度 | 15度まで | 25度まで |
最高時速 | 23km/h | 25km/h |
ギア段数 | 3段階 | 3段階 |
最大荷重 | 200kg | 125kg |
電池 | リチウム イオン | リチウム イオン |
電圧 | 24V | 24V |
バッテリー 容量 | 4.4mAh | 4.4mAh |
動作性能 | 300〜500W | 300〜500W |
充電時間 | 2〜3時間 | 4時間 |
税込価格 (8%) | 58,900円 | 39,800円 |
税別価格 | 54,537円 | 36,851円 |
PSE マーク | 取得済み | 取得済み |
こうして比較すると新αは少し重たくなった分、走行性能が若干向上し、且つ価格が安くなったように見えます。ただ、価格に関しては旧AIR時代には公式サイトで最大2万円OFFなどのキャンペーンを何度かやっていた事もあり、そうした意味でも新αが適正価格と言えるかも知れません。
■「KINTONE α」の良い点〜(1)適切に速い
KINTONE αの良いところの1つに、速度が”適切に速い”点があります。KINTONE αは最大25km/hの速度が出ます(=カタログ数値)。
実際には乗る人の体重や路面状況により大きく左右されるため一概に言えませんが、私の10歳になる娘(体重30kgチョイ)が、風の無い日に路面状況の良い平坦な道で乗ると、ほぼカタログ数値に近い25km/h程でますが、体重70kgな中年男性の私が乗ると、どんなに条件が整った場合でも、20km/hが限界でした。
正直ベースで言うなら、最高速度が出るモードに切り替えても巡航速度的には12〜18km/h程度。いずれにせよ、最高速度20〜25km/hが、KINTONE αのような手軽な電動キックボードで乗りこなせる限界の速度と感じます。
それ以上の、例えば30km/h程の速度となると、先述の「Xiaomi M365」のような本格派電動キックボードで無いとウィール(車輪)サイズやボディ剛性などが持たないと考えます。
繰り返しになりますが、そうした大げさな電動キックボードは、キックボードが本来持つ魅力であるところのシンプルさや手軽さがスポイルされてしまい、敢えてキックボードを選択する必要性に欠けます。だからこそ、少し遅く感じるKINTONE αくらいが丁度良いバランスと考えます。
■「KINTONE α」の良い点(2)シンプルなデザイン
シンプルなデザインも魅力です。電動キックボードの中にはボード部分(=乗るときに立つ部分)にバッテリーを搭載するタイプもありますが、KINTONE αでは前輪のついたハンドル部分の中に乾電池のような筒状のバッテリーが搭載されています。
このため、ボード部分やボードとハンドルを繋ぐ折りたたみ部分などがシンプルに薄く、見た目がとてもスマートに感じます。同様にキックボード特有の軽やかさが活きたデザインが気に入っています。
■「KINTONE α」の良い点〜(3)それなりに剛性感がある
ボディの剛性感がある(しっかりと感じられる)のも良い点です。折りたたみ部分もしっかりしており、乗っていて不安を感じないのは頼もしい限りです(・・・とは言えウィールの大きさ(5.5インチ=約14cm)が吸収できる路面凹凸の限界点は低く、更に前輪のみに装着された、ごくごく小さなサスペンションの性能も限られていますので、路面の振動はかなり乗り手に伝わってきます)。
■「KINTONE α」のイマイチな点(1)〜電池残量がアテにならない
電池残量はケータイのそれと同じく、4段階表示されますが、これが全くアテになりません。
これはKINTONE αの製品上の欠陥という話ではなく、単純にタイヤの回転数でしか計算されていない事に起因するようです。実際には路面状況や坂の高低など外的な影響が大きく影響するのですが、そこが加味されていない訳ですね。
そもそもKINTONE αは説明書に記載のスペックでも、実走行距離が8〜10km(公式サイトでは表記ゆれがあり、5〜13kmと書かれている)と幅があります。
私の体験的には、10歳の娘が平坦な整った路面をメインに走らせていたときは10〜12km程走った実績がありますが、より体重のある私が、それほど整っていない路面&多少の高低がある道を走ったときは1〜3km弱でバッテリーが空になりました。
つまり、燃費は実に4倍の差がある計算になります。よって、いくらバッテリー残量計や距離計を頼りにバッテリー残量を推し量ろうとしても難しいものがあります。
■「KINTONE α」のイマイチな点(2)〜体重による性能差が大きい
先述のように(体重が30kgチョイと軽い)10歳の娘は、坂道であってもスイスイと進んでいきます。それに対し(体重70kgの)私が乗ると坂道では殆ど進みません・・・。
iPhoneの水準器で測ったところ、坂の角度は約8度。この程度の勾配はどこにでも存在しますから、上り坂の度に極端に速度が落ちるようでは楽しく走れませんね。
・・・こうした際は、いわゆる“キック”をして、フツーのキックボードのように脚力で補ってあげる必要があります。幸いKINTONE αはバッテリーが切れたり電源オフの際はフツーの足こぎキックボードのように使えます(意外に思うかも知れませんが、電動スケボー等では電源が入っていないと空転さえできないのが多いです)ので、電動だけでは登らない坂は足でキックして補う訳ですが、勾配のある公園などでは、けっこう頻繁に足キックが必要だったりしますね。
■「KINTONE α」のイマイチな点(3)〜セキュリティ配慮が無い
電動キックボードとしては中価格帯なKINTONE αですが、それでも4万円ほどの品ですから、公園にそのまま放っておくのは盗難等の不安があります。
自転車であれば盗難防止のキーやワイヤーロックをかけることができますが、このKINTONE αでは車両本体にキーはありませんし、ワイヤーロックを通すのに適した穴も見当たりません。強いて言えば折りたたみ構造の部分に細いワイヤーなら通すことができますが、使い勝手はあまり良いとは言えません。
(公道では走れないことになっている)ホビー用途なKINTONE αは、やはり子供が使うケースも多く、友達が他の遊びを始めたときに手軽にホイっと電動キックボードを降りて、簡単にロックして次の遊びに切り替える、という事が難儀と言えます(細いワイヤーロックを何とか通して近くのポールに括り付けて・・・と、ゴソゴソやってたら友達は既に次の遊びを始めちゃってますからね。自転車のような手軽なロック機構が求められます)。
■「KINTONE α」のイマイチな点(4)〜配線が剥き出し
旧KINTONE AIRにしろ、新KINTONE αにしろ、ハンドルのメーター周りに配線が剥き出しです。
ともにアクセルとブレーキの重要な可変スイッチのコードなのですが、これがフトしたときに引っ掛けてしまいがちです。間違って断線でもした日には目も当てられませんからね・・・。
せっかくKINTONE αになってメーター周りが視認性良く&カッコ良くなったのに、重要な配線が剥き出しなのは耐久性という観点から大いに改善を求めたいところです。
■「KINTONE α」のイマイチな点(5)〜スペック表記が曖昧
例えば、KINTONE α(と旧KINTONE AIR)のフレームは、製品に同梱されてた取扱説明書には「カーボンファイバー」と記載あるのに対し、公式サイトには「アルミニウム合金」と記載されていました。
どっちが本当なの?と届いた実物を見ると、アルミニウムのようでした(KINTONE αを扱う某ネット通販では「カーボンファイバーの軽量フレーム」を特徴として掲げていましたが、大丈夫なんでしょうかね)。※KINTONE αの同梱マニュアルはV1.5からV1.6になって諸々の記載箇所が訂正(変更?)されているようです。よくみると型名(品番)も違っています(TA-K004は旧KINTONE Airの時代から同じ)。
また、先述の走行可能距離も取扱説明書には8〜10kmとあるのに対し、私が購入した時点では、公式サイトでは5〜13kmと書かれていました。
大体、旧KINTONE AIRから新KINTONE αに商品名も変わっているのに、新KINTONE αの表面にはデカデカと「(旧)KINTONE AIR」と書かれていますからね(苦笑)。
因みに、私は公式サイトから購入したのですが、購入後すぐにサポート窓口から「説明書が古いものが同梱されている可能性があるので、最新のマニュアルを下記URLからDLして」とメールが来て、指定のURLをクリックしたところ、旧KINTONE “AIR”のマニュアルがDLされましたからね(苦笑)。
・・・もう、売ってる本人たちも区別ついて無いんじゃなかろうか。・・・と、ツッコミどころが満載すぎて、何が真実なのか追求するのを諦めた程です。
■まとめ:微妙に値段は高いが、新鮮味ある体験ができるオモチャ
昨今、モノやサービスが溢れかえり、なかなか新鮮味のある体験を得るのが難しい時代になったと考えます。
・・・因みに皆さんは電気自動車を運転された経験あるでしょうか?私は以前、初代・日産リーフと米国テスラ社のモデルXという電気自動車を運転したことがあるのですが、モーターによるリニアな加速は電気を動力とする車両の醍醐味です。
そうした内燃機関や人力では出せないリニアな独特の加速感が、この電動キックボード「KINTONE α」でも味わえます。実用性を考えると、ホビー用途としては正直、値段は微妙に高いですが、そうした新鮮味ある体験をできる貴重なオモチャだと感じました。
■おまけ:道交法と電動キックボード
法律(道交法)の話について。電動キックボードは公道(もちろん歩道も含む)では走行できません。一方、電動では無いフツーのキックボード(キックスケーター)は、道交法的には「交通の頻繁で無い公道のみ利用可能」です(詳細はコチラの記事を参照[Link])。
電動キックボードが完全アウトな理由は、上記、警察庁のHPにあるように[Link]、モーターという「原動機」(=何らかのエネルギーを元に動力を得る機械)を搭載している関係から「原付(原動機付き)」扱いとなり、ナンバープレートの取得(取得にあたってのプロセスは話が長くなるので割愛)が必要であり、更に最高速度が20km/h以上でる車両は、テールランプやブレーキランプ更にはウインカー等の各種保安部品が必要であったり、自賠責保険の必要性、更には運転免許の必要性、ヘルメット装着など様々なハードルがあります。
一部にナンバー取得した公道を走行可能な電動キックボード[Link]が販売されていますが、私はこれに懐疑的で、その理由は単純で、もっと馬力も大きくて車両価格も安価で安全な原付バイクが山のように出ている中で(わざわざ)敢えて非力で安全性や安定性にも劣る電動キックボードを選択する理由は無いためです。
また、電動キックボードによる公道走行が可能な米国でさえ、別の角度から社会問題化する等[Link]、ラスト・マイル・ビークル(駅から降りて目的地までの最後の1マイル=約1.6kmを補う車両)としてのポテンシャルが電動キックボードに備わっていたとしても、課題は山積のようです。
まして道交法の壁がそびえ立つ日本においては言わずもがな、ですね。こうした背景も考慮すると、日本国内ではKINTONE αのような中価格帯のホビー製品を、走行可能な公園や私有地でマッタリ遊ぶのがスマートな愉しみ方なのかな、と考えます。[了]