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■遂に完全に実用となる手ブレ補正技術が登場
我々人類は、長年悩まされ続けた動画撮影(ビデオカメラ)最大の難点「手ブレ」問題に対し勝利宣言を行うに至ります。パナソニックが2018年に発売した4Kビデオカメラ[Link]に搭載された「アダプティブO.I.S.」と「ボールO.I.S.機構」そして「5軸ハイブリッド手ブレ補正」がその答えです。
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■ビデオカメラの抱える課題
内閣府の調査によれば一般世帯におけるビデオカメラの普及率は40%に及ぶそうです。反面、国内におけるビデオカメラ市場は急速にシュリンクし、2012年〜16年のわずか5年で販売台数は半減。
大方の予想どおり、その市場を喰ったのはスマホですが、専用機としてのビデオカメラはスマホというライバルの他にも、長年抱える大きな課題があり、それ故に一般世帯に40%も普及しているにも関わらず十分な買い替え需要を喚起できていないと言えます。
その課題こそまさに「手ブレ」。 これは素人撮影なら避けられず、かといって手ブレは後で見返したときに辛いもので、せっかく購入したビデオカメラへの想いを幻滅させるには十分すぎます。
これに対し各社は「空間光学手ブレ補正」(ソニー)など様々な技術的アプローチが試みられてきましたが、どれも一長一短で決定打に欠ける状況が長らく続く状態にありました。しかし、遂にパナソニックが真打となる技術を出してきます。
■2つの新技術と1つの定番技術
パナソニックが2018年にリリースした4Kビデオカメラ「HC-WX1M」[Link]をはじめとした3モデル6機種には、回転軸・左右・上下・水平回転の5軸方向の手ブレを自動補正する「5軸ハイブリッド手ブレ補正」に加え、新たに手ブレの特性や撮影環境に応じて自動で最適な補正効果を適用する「アダプティブO.I.S.」と、ズーム時の振動抑制に特化した「ボールO.I.S.機構」という2つの新技術が加わっています。
これまで空間光学手ブレ補正を搭載したソニーの「HDR-CX535[Link]」と「FDR-X3000[Link]」を愛用しており、その手ブレ補正の協力さにいたく関心していましたが、ビシっと停まって欲しいシーンでも、どこか「お釣り」のように手ブレ補正による揺らぎが微妙に残っているのが気になっていました。
この度、入手したパナソニック「HC-WX1M」[Link]では、そうしたお釣りによる揺れもなく、ラフに片手に手持ちしながら子供をあやして歩いていても驚く程に安定し且つシャープな絵を叩き出してくれます。いやー、こいつには本当に驚きました。
人類は遂に動画の手ブレを完璧に駆逐するに至った、と言って過言じゃないでしょう。
次に駆逐すべき課題は・・・自動編集でしょうか。幾つもの調査結果にあるように、ビデオカメラで撮影した映像の多くは編集される事もなく、メモリーやDVDに保管されたまま放置されています。各社も認識しているようで、印象深いシーンを判別し自動編集してくれるオマケ機能が備わっているものの、活用されたという話はついぞ聞きません。
ここはもう少しAI化などの進歩が必要なのかも知れないですが、果たしてその時、人類にまだ「ビデオカメラ」という市場は残っているのか考えさせられますね。
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