※注意:国内正規販売店での取扱開始(更新:2019年7月)
ハクバ写真産業のプレスリリース(2019年6月26日)によると、遂にペリカンAIRケースの国内正規販売が開始されたました。
これまで並行輸入品でしか入手できなかったペリカンAIRシリーズですが、正規販売店での取扱が開始されたことで、これら正規販売店での購入品はペリカンプロダクツ社から修理等のアフターサービスを受けられるメリットが生じます。
正規販売店(一覧)
https://www.pelicanproducts.co.jp/shoplist.html
その為、保証等リスクを考慮すると個人輸入を敢えて選ぶ必然性が低くなってきたのも確か。当該ページは個人輸入を勧める訳でなく、選択肢の1つとして私の経験を参考までに記載させていただきました。
以前のエントリでご紹介したように[Link]、様々なアップデートが図られた「ペリカンAIR」ケースですが、いざ買おうと思っても、日本では正規代理店が(執筆時点の2018年7月現在で私は見つけられて)無い状況です。
そして前回の記事では米国「eBay」から個人輸入をした場合[Link]について記載しました。
今回は本命、米国Amazon.comから個人輸入したら幾ら位になるのか検証してみました。ご存知のように2018年よりAmazon公式のスマホ/タブレット用アプリを用いれば「インターナショナル・ショッピング」として日本円での購入と日本までの配送が(一部の対応商品で)可能となりました(ただし買い物時の表示は英語です)。
それでは「ペリカンAIR 1535」を例に具体的に見ていきます。
■まず米国Amazon.comにアカウント登録しよう
まず必要となるのは、米国Amazon.comにPCやスマホの「ブラウザで」アクセスしてAmazon.comのアカウントを取得&住所登録&クレジットカードの登録を済ませておくことです(アプリでは無く、まずはブラウザで登録する)。
ここでの注意点は、米国Amazon.comと日本Amazon.co.jpでアカウントは別々に取得する必要がある、という点です(当然ながら、日本Amazon.co.jpでプライム会員でも、米国Amazon.comでは適用されません)。
登録が完了したら、アプリをダウンロードしましょう。
■登録後にアプリを入手する
Amazonインターナショナル・ショッピングを利用するにはAmazon公式アプリが必要。こちらからダウンロード[Link]してください(アプリから直接に米国Amazonのアカウントを作ろうとしても上手くいきません)。
アプリ自体は日本のAmazon.co.jpのものであるため、アプリをインストール後は一旦、日本のアカウントでログインします。アプリ起動しログインした後は「メニュー」→「設定」→「国と言語」とタップしていきます。
国を選択する欄が「日本」になっているので、「インターナショナルショッピング」を選択し、使用言語は「English」を選択することで米国Amazon.comに切り替わります。
■ペリカンケースを検索してみよう
米国Amazon.comに切り替わったら、さっそく検索してみます。この時の円相場は$1=111円でしたが、自動的に最新の為替レートが適用されて表示されます↓
本体価格が日本円(JPY)で21,521円で出ていますね。
さて、ここからが面倒なのですが、ここから日本まで送ってくれる業者を探さねばなりません。
まず「prime & FREE Shipping」と書かれているのは日本は適用外なので、これを選択しても後で「その地域には送れない」旨のエラーが出るだけです。同様に「& FREE Shipping」と書かれたところも米国内が対象なのでパス。
↓こんな感じでエラーがでちゃいます。
「Sorry,this item can’t be shipped to your selected address.」とエラーが。送料無料で日本まで送って貰おう、なんて流石に無理ですよね。
・・・こうしてセーラーの一覧を見ていくと「+ JPY 13,932 shipping」と書かれたのが見つかります。一瞬「え!送料だけで13,932円!?」と焦りますが、アメリカまで取りに行く手間を考えれば仕方がありません(笑)。
■送料を確認してみる
日本に送ってくれそうな業者を選択して画面を進めると、以下のように配送方法を選択する画面に切り替わります。この画面に切り替われば日本までの発送が大丈夫となります↓
「Choose a delivery option」とあり、配送オプションを選択しろ、とあります。選べるのは「Standard Shipping」の場合、3〜6週間後(!)に届くという納期感。船便だから仕方がないですね。
もう一方の「Expedited Shipping」ならかなり早く、最短で4日後〜1週間後くらいに届く、とあります。航空便なのかな?当然、それぞれ送料がかなり異なります。
「Total before tax」とあり課税前の合計として(私が試したときは直前まで日本円表示だったのに)$308.88($1=111円の換算で34,285円)になります。
「Estimated tax」とは予定納税と言われるもので、米国に住んで居ない私たちには無関係なので$0表示なっています。
$187.50(=20,812円)の商品が、送料$121.38(=13,473円)掛かるのは一瞬怯みますが、米国から持って帰る手間を考えれば、・・・まぁ、納得のいく範囲ではないでしょうか。
■納期優先なExpedited Shippingの送料は幾らになるのか
送料は高いけど、航空便(?)にて最短で納品される「Expedited Shipping」の場合はどうか見てみましょう↓
えーと・・・$187.50(=20,812円)の商品に対し、送料$306.13(=33,980円)掛かるので、もう論外ですね(苦笑)。さすがに高いだろう、と。合計金額$493.63(=54,792円)に膨れ上がってしまいます。
■Amazon.comからの個人輸入メリットはトータル金額が明確なこと
eBayでは無く、米国Amazon.comから個人輸入する最大のメリットは、この表示されたトータル金額以上には掛からない事=購入時にトータル金額が明確になっている「明朗会計」な点にあると考えます。
米国Amazon.comでは、どうやらIFD(Import Fees Deposit:関税&諸手数料前払制)という、輸入の際に生じる輸入税/関税/その他手数料の推定合計額を前払いする形となっており、これ以上は掛からない=トータル金額が注文時点で把握できる、という点にあります。
それほど複雑な英語も必要とせず、比較的購入しやすいと思いますので(もし個人輸入をするのであれば)米国Amazon.comからの購入が無難です。
※ただ、冒頭に述べたように、国内正規販売店で取扱開始となった現在、それなりの価格差はあるもののリスク覚悟で個人輸入するメリットは減ってきているのかな、と考えます。
〔了〕