私がペリカンケースに格納しているカメラ機材は多々ありますが、中でもメイン機として愛用しているのはキヤノン製EOS 7D Mark2[Link]というデジタル一眼レフカメラです。良いところも有れば悪いところもある、そういうカメラですが、大変気に入って(性に合って)使っています。
EOS 7D Mark2は、2014年10月末に発売されたAPS-C機のフラグシップモデル。ボディ単体のみの価格は208,000円(税別)。私が購入したのはリリースから約1年後の2015年12月(ボディ単体を購入)。かれこれ2年半使い続けて色々と分かってきた点があり、当該記事に備忘録としてまとめました。
■サクサク&キビキビ
EOS 7D Mark2の大きな特徴は、秒間10コマの高速連写と高性能オートフォーカスの2点。とにかくあらゆる動作がサクサクでキビキビ小気味好く動きます。せっかちな性分の私としては操作レスポンスの素晴らしい高速さと快適さに惚れています。
我が家には2人の娘が居るのですが、この記事を書いた2018年6月現在で9歳と2歳。ともに子供ならではの素早っしこい動き&予測不可能な動きをするので高速AF(オートフォーカス)や高速連写の機能は重宝します。
■距離を稼げるAPS-C
先述のように、まだ娘たちが小さいので、運動会など遠く離れた距離から狙って撮影する機会も多いのですが、そうした際に焦点距離がフルサイズ35mm判換算の約1.6倍になるAPS-Cは大変ありがたい存在です。
私がこのEOS 7D Mark2を購入した当時は、同じくキヤノンから価格帯も近いEOS 6D[Link]がリリースされたタイミングでもありフルサイズ大衆化の波が押し寄せていたのですが、逆に私の用途ではフルサイズ機よりもAPS-C機のように距離が稼げる方が有り難いという事情がありました。
以前より愛用していた望遠レンズSIGMA 70-200mm f2.8[Link]を用いると最大望遠で200mm x 1.6倍 = 320mm相当の望遠レンズになりますので、広い小学校のグランドでも十分に通用します。なにせ300mmまで出せるf2.8のレンズ、例えば同じくSIGMAの120-300mm f2.8等は相応に高い[Link]ですからね。
■詳細すぎるAF設定・・・
AF性能の高さがEOS 7D Mark2のメリットなのですが、反面、設定項目があまりにもマニアックに詳細すぎる難点があります。勿論、標準状態でサラっと撮っても素晴らしい出来栄えなのは流石のキヤノンなのですが、突き詰めようとするとAFひとつひとつ検証していこうとすると、それこそ10年とか歳月かかるんじゃないの?的に細かすぎます(苦笑)。
例えば↓AF設定のマニュアルだけでPDF 6.4MB、全51ページにも及ぶ程。
http://cweb.canon.jp/eos/lineup/7dmk2/img/pdf/af-guide.pdf
さまざまなシーン別に機能の設定方法が記載されています。
さらにそこから自分の用途にあった細かい設定変更まで出来るため、真に使いこなすには、それこそ老後の愉しみに一生モノで使っていかねば、、、という感じでしょうか。
■暗所に強いとは言えないセンサー
DxOが公開しているセンサースコアを見ると、EOS 7D Mark2の総合点は70点。
https://www.dxomark.com/Cameras/Canon/EOS-7D-Mark-II
指標はあくまで参考数値でしかありませんが、DxOの結果って割と皆さんのコンセンサスを得られているように、私も体感的には同スコアに同意できます。
例えば「Low-Light ISO (低照度ISO)」はダイナミックレンジ9EV/色深度18bitの条件下でS/N比30dBに達するISO感度なのですが、この数値が高ければ暗所に強い(という単純な訳では無いのだけれど一定の目安になる強さ)です。この値を当時のライバル他社APS-C機と比較して、劣っている感は否めません(キヤノンのセンサーが総じてそうだ、と言われればそれまで)。
要するに、第三者のセンサースコア的にも、ユーザーの体感的にも「あまり暗所は得意じゃないのね」というカメラと言えます。昨今のソニー製ミラーレスカメラとか異次元の暗所性能を持ちますからね。ただ、私は古い人間なので、暗所の写真=ISO感度あがる=S/N比の上がるノイジーな写真になる、が体感的にシックリくる性分なので、あまり気になりません(そしてその通りのノイジーな写真が出来上がる)。
■バッテリーがすぐ切れる(ように感じる)
EOS 7D Mark2最大の売りの1つが秒間10コマの高速連写。バッテリー1個あたりの撮影可能枚数は約800枚[Link]。こう見ると決して少なくは無いのですが、なにぶん秒間10コマ連写だと、800枚なんてあっという間に消費しちゃいます(極端な話、80秒間シャッターを押し続ければお終い)。
そこで私は以下のバッテリーグリップを装着しています↓
バッテリーグリップは中華製の偽グリップ「KAIENTAI MK-7D2 バッテリーグリップ」[Link]というもので、私が購入したときで4,800円と純正バッテリーグリップBG-E16の価格が29,000円[Link](実売10,000〜15,000円程度)なことを考えると、かなりの価格差です。
しばらく使っていますが、さすがに純正品に比較すると造りは華奢であるものの、装着して振り回していて不安になった事はありません。また、動作も安定しています。
これでバッテリー消費を気にすること無く連写できますし、なにより見た目に「それっぽさ」が漂っていて好きです(苦笑)。まぁ、その分、確実に重くなって肩こりしやすい等、怠惰な生活を送る中年にはキツイですがね。
このように、メリット・デメリット様々ですが、とても信頼性の高いカメラであり、なによりも小気味好く反応してくれるレスポンスが私の性分にマッチしており、5年、10年と長く愛用できる良いカメラだな、と感じています。[了]