自分の1440もタイヤが壊れてしまい、記事を大いに参考にさせていただきなんとか修…
旅行用途など民生用に開発されたペリカンケース「エリート・ラゲッジ」シリーズはタフさはそのままに使い勝手をアップさせた魅力的な新しいベクトルのラインナップです。
■民生用に特化したエリートシリーズ
ペリカンケースには「エリート(Elite)」シリーズなる若干趣きの異なったラインナップが存在します。2012年に登場したエリートシリーズは、ペリカン社が戦略的成長戦略として新たに民生用途市場に参入した際に生まれたシリーズで、クーラーボックス(エリート・クーラー)からスタートします[Link]。
因みにこの2012年には、他にもスマホケースや、バックパック、LEDライト等、どらかと言うとプロユース志向の強かったペリカン社のラインナップが大きく変わったターニングポイントでもあります。
エリートシリーズには、まず大きく3つの分類があります。1つ目は(コストコの店舗などで見たことある人も多いと思われる)クーラーボックスで「エリートクーラー」と呼ばれるシリーズで、これが最初のリリースでした。そして2つ目は、いわゆる「ハードケース」タイプ。そして3つ目はノートPCやカメラを収納する「バックパック」(クーラーボックスとバックパックについてはここでは触れません。機会があればそのうち)。
ハードケースのエリートシリーズは、クーラーボックスに少し遅れて2014年にリリースされます[Link]。当記事は、このエリートシリーズの中でもハードケースについて掲載します。
■丈夫さを保ちつつ「軽さ」を実現
「エリート」シリーズ・ハードケースの特徴は、「旅行」や「レジャー」等にフォーカスしている点にあります。その為には何と言ってもペリカンケース最大のネックであるところの「重さ」について、エリートシリーズは大変特徴的です。
例えばエリートシリーズにおけるハードケースの中型キャリーバッグ「BA22 Elite Carry-On」の場合、外寸550mm × 352mm × 229mm / 内寸 487mm × 285mm × 203mm と、最も人気のある往年のペリカンケース1510と、ほぼ同じ大きさ&容量(約27L)ですが、ペリカンケース1510の重量が5.4kg(ケースのみ)に対し、エリートは4.5kgと、約17%の軽量に成功しています。
ペリカンケースの軽量モデルである「Airシリーズ」と比較した場合、同サイズとなる「Pelican AIR 1535」は僅か「3.9kg」と、単純にカタログ上の数値だけ比較すると、エリートシリーズよりもAirシリーズの方が軽量ですが、ペリカンケース1510もペリカンAir1535も、本当にケースだけ、という感じな作りなのに対し、エリートシリーズには下記に記載するような様々なイクイップメントが装備されていますので、そう考えると非常に軽量である事が改めて感じられると思います。
■旅行前提なのでTSAロックが標準装備
米国で飛行機に乗るなら必須なのがTSAロック。警察や空港警備など一部の人たちがテロ対策など必要に応じて共通鍵で開ける事のできるTSAロックは、いまやキャリーバッグの定番でもありますが、これまでのペリカンケースには付属しておらず、施錠する際は別途TSAロックの南京錠などを用意する必要がありました。
エリートでは、このTSAロックが標準で内蔵されています(3桁のダイアル式ロック)。
■出っ張りの少ない表面
一般的なペリカンケースでは手持ちのハンドル部分や、留め具のラッチ部分はケースからはみ出して装着されています。これに対し、エリートシリーズではハンドルもラッチもケース表面とツライチになる様に引っ込んだ位置にあります。
飛行機の手荷物預かり等(とりわけペリカンケースの本場アメリカでは)雑に扱われるシーンにおいて、引っ掛かりや破損のリスクを最小限にできるメリットがあります。引っ込んでいるにも関わらず内部容量をちゃんと確保できているのが素晴らしい点ですね。
■勿論、防水性能も確保
ペリカンケースらしく、防水性能もバッチリ。例えば前述の中型キャリーバッグ「BA22 Elite Carry-On」では、水深1mに30分水没しても浸水しないとのこと。通常用途ではこれだけあれば十分過ぎます。
■気になるホイールの騒音は?
ペリカンケース欠点の1つ、ホイール(ウィール/車輪)のゴロゴロ転がした時の騒音はどうでしょうか。
残念ながらエリート実物を転がした経験が無いので何とも確定的なことは言えませんが、画像でホイール形状を見る限り、いわゆる一般的な旅行キャリーバッグのソレと同じような形状に見え、従来のような煩い感じには見えませんね。
実際、ネット上での評価を見ると、ホイールは滑らかだし煩くは無い(静かとは言わないが、煩くはない)ようで、実際わざわざ交換している人も見つけられなかった事から、エリートシリーズのホイールは改善された、と推察されます。
■エリートシリーズ(ハードケース)のラインナップ
気になる「ハードケース」の中でも容量に応じて3種類あり、さらにそれぞれの容量にケースのみの「BA」と、トラベルケースが付属する「EL」の2種類が存在し、計6種類のラインナップとなります。
BAタイプ | ELタイプ | |
---|---|---|
概要 | ケースのみ | トラベルケース付属 |
容量28L | BA22 Elite Carry-On Luggage | EL22 Elite Carry-On with Enhanced Travel System |
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容量47L | BA27 Elite Weekender Luggage | EL27 Weekender with Enhanced Travel System |
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容量78L | BA30 Elite Vacationer Luggage | EL30 Elite Vacationer Luggage with Enhanced Travel System Case |
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専用のリッドオーガナイザーが付属するなど、利便性が大幅アップしますが、米国Amazon.comの価格[Link]などを見るとBAもELも殆ど同じ価格(価格差は数千円レベル)なので、断然ELシリーズをオススメしたいところです。
■やっぱり無骨さが好まれる?
2014年リリース当時は下記のように様々なカラーがありました↓
しかし当記事を執筆した2018年9月現在、エリートラゲッジはいずれも黒1色のみのラインナップ。まぁ・・・無理して垢抜けしなくても、無骨なままの方が好まれるのかも知れませんね、ペリカンケースは・・・。
(エリート・ラゲッジは私も狙っていますが、日本での正規取扱店が見つからないことから、個人輸入を検討中ですが、昨今なかなか円安にならなず手を拱いています。購入する機会を得ましたら、当サイトでご紹介させていただきますので気長にお待ち下さいませ)
[了]
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