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    ペリカン1440ケースに自作のリッドオーガナイザーを装着

    ペリカンケース 1440にリッドオーガナイザー(蓋部分の裏に貼り付ける収納スペース)を自作しました。自作という程、大げさなものではありませんが、蓋の内側全面に面ファスナー(ベルクロ)を貼り付け、各アイテムを自由に配置できるようにしてみました。
      
    手短に要点だけ知りたい方は、下記YouTubeにアップした動画(2分50秒)を参照ください。


    以下、動画で紹介した手順を、もう少し細かく補足して記載します。
     

    ペリカン1440ケースに自作のリッドオーガナイザーを装着。無印良品のペンケースを流用。

    ケースに用いたのは無印良品「ナイロン メッシュ ペンケース」8cm×17cmのもの。1個390円(10%税込)と安価ではありますが、似たようなものであれば100円ショップにも売っているのを、敢えて無印良品のナイロン メッシュ ペンケースにした理由は3つ。
     
    1つ目の理由は、比較的シッカリした作りであること。100円ショップのものだとペナペナしてるので、それなりに重さのあるアイテムを収納すると垂れた感じになってしまうから。
     
    2つ目の理由は、開閉ファスナーがスムースなこと。YKKとは書かれていませんが、引っ掛かりも無いので開閉時にストレスがありません。これが100円ショップだと(以下略)。
     
    3つ目の理由は、マチ無しなこと。収納物のイメージとしては、キヤノンの一眼レフカメラによく用いられるバッテリー「LP-E6N」が丁度入る程の幅。敢えてマチ無しを選ぶことでアイテムをタイトに収納でき、移動時にケースの中で暴れるような事が無いようにしました。
     
    この辺り、収納したいアイテムを片手に店頭で色々と試すのが良いと考えます。
     
     

    ペリカン1440ケースに自作のリッドオーガナイザーを装着。無印良品のペンケースを流用。入っている型紙をプラ板に交換

    次にナイロン メッシュ ペンケースの中に敷くプラ板を用意します。無印良品のメッシュケースには型紙が入っていたので、大きさはコレに合わせましたが、型紙が無い場合はメッシュケース内寸の大きさを測れば良いです。
     
    無印良品のメッシュケースは比較的シッカリした作りとはいえ、そもそも柔らかいのでアイテムを収納するとメッシュケース全体が変形してしまいます。メッシュケースが変形すると、面ファスナーでペリカンケースに貼り付ける際の接着面が少なくなってしまうので、変形を防ぐ意味でプラ板に交換します。
     
    プラ板は厚さ0.75mm、100円ショップのダイソーで購入しました。以前、別記事でも紹介しましたが、明るい色を選ぶと収納物の視認性が向上します。

     

    私は視認性を重視してイエローを好んで使っていますが、このあたりはお好みでカラーを変えるとケースを開けたときの印象も違って見えるので面白いです。
     

    次にナイロン メッシュ ケースのペリカンケースに接する側に穴をあけます。これは、メッシュケースの外側にもう1枚のプラ板を貼り付けるためです。
     

    当然、ハサミやカッターで無造作に切るとナイロンがほつれてきますので、ライターの火で炙ってナイロンのほつれを溶かしていきます。
     

    強力両面テープを貼り付けて、もう1枚のプラ板と貼り合わせます。
     

    上記画像のような感じで、しっかり貼り合わせるとペリカンケース側に装着したときに、ナイロン メッシュ ケースが型崩れしたりしません。
     

    粘着テープ付き面ファスナーの「フック側」を貼り付けます。これはペリカンケース側に貼り付ける面ファスナーをループ側にしたい為。
     
    こうした面ファスナーを活用する収納術を試みる方は少なく無いですが、その時に意見が分かれるのが、着脱したいアイテム(=今回だと上記のナイロン メッシュ ケース)にフック側をつけるのか、ループ側をつけるのか、という点。
     
    そのアイテムが手に持って使うものであればループ側(=手で触って柔らかい方)を貼り付けるのが一般的なようです。今回はナイロン メッシュ ケースは手で持って使うもの、という感じでは無いことや、すべて外した運用時を想定した際にペリカンケース側にフック側(=手で触って硬い方)をつけてしまうと収納物と摩擦を起こしてしまうことが懸念されるためでした。
     
    このあたり、直接ペリカンケースに貼り付けておきたいアイテムが手に持って使うものなのかどうなのか、をよく検討した上で判断するのが宜しいと考えます。
     

    ペリカンケースに面ファスナーを貼り付けるため、シリコンリムーバーを用いて、しっかり脱脂を行います。
     

    この脱脂作業を怠ると、後々になって面ファスナーの両面テープが剥がれてきたりするのでご注意を。
     
    なお、拭く際にティッシュを使ってしまうと粉が静電気でペリカンケース側についてしまうことがあるので、キッチンペーパー等で吹き上げるのが楽です。
     

    両面テープ付き面ファスナーのループ側(=手で触って柔らかい方)をペリカンケースに貼り付けていきます。
     

    これで好きな位置にメッシュケースを貼り付けできます。私は他にもUSB充電器やモバイルバッテリーなどにも面ファスナー(フック側)を貼り付けて、ペリカンケースの内側どこにでも装着できるようにしています。
     

    このとき注意点は、面ファスナーで着脱可能にしたいアイテム(=今回だとメッシュケース)の全面に面ファスナーを張り巡らせてしまうと、面ファスナーの強力な引っかかりで取り外しが難儀になってしまう点です。
     
    私はアイテムの貼り付け面積の2/3を目安にして面ファスナーを貼り付けています。そうやって指が入るスペースを確保しておきましょう。
     

    完成図は、こんな感じ。右上のスモールケースにも面ファスナーを貼り付けているので、更にこの上にも面ファスナーで貼り付けできます。
     

    これで「カメラ機材を収納」する時、「出張」に行く時、「旅行」に行く時、などなど状況に合わせて装着アイテムをセレクトできます。
     

    尚、私はペリカン1440ケースの内側全面に面ファスナーを貼り付けて、収納アイテムを三次元的に固定して収納できるようにしています。
     
    例えば、出張時には着替え等のアイテムは見えないように下の方に収納しつつ、その上に面ファスナーで貼り付けられた仕事関係のアイテムを装着することで、下のアイテムを隠すということもできます。
     
    なにより三次元的に固定して収納できるようにすることで、デッドスペースを有効活用できることや、重力にまけて下の収容物が潰れたりしない等のメリットがあります。
     
    両面テープ付き面ファスナーとペリカンケースの組み合わせは非常に便利なので是非お試しください。〔了〕


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