最強カメラバッグとしてのペリカンケース1510
やはり本命はカメラ用ケースとして
私にとって、ペリカンケースの主な用途は趣味のカメラ収納です。日本国内でペリカンケースをわざわざ買う&買おうと思っている人の多くはカメラ用ケースとしての利用ではないでしょうか。
ペリカンケースは密閉性が高いので、保管時には除湿剤(湿度40%前後に保ってくれるカメラ用)をペリカンケース内に突っ込んでおけば適正湿度を保ち続けてくれるのも便利です。もちろん外出時にはレンズなどカメラ一式をそのまま簡単に持ち出せますからね。
上記写真は娘のピアノ発表会にてカメラ機材や録音機材を満載した時のPelican case 1514。改めて実感したのは、その堅牢性。
ちょうど通常の旅行用キャリーバッグも、その他の荷物を運ぶのに用いてて、片手にPelican case 1514、もう片手に旅行用キャリーと両手で2つのキャリーを転がしていたときに、片方の旅行用キャリーは路面の凹凸を拾ってキャリーバッグ自体が大きくしなる(歪む)のに対し、ペリカンケースはそんな様子も無く頼もしかったです。
まして中にはカメラやレンズという精密機器を入れていただけに尚更この頑丈さが有難いです。
内外価格差の激しいペリカンケース
私が最も愛用しているのは、定番「Pelican case 1514」ですが、購入した時はハクバ取扱正規品で定価は81,360円(税込)/ヨドバシにて38,380円(税込)でした(2018年時点)。
・・・そもそも日本での定価の値付けが少々おかしいペリカンケース、何故なら米国Amazon.comでは大体$200弱で販売されていますからね(2018年時点)。
米国ペリカン社の公式サイトに定価表示が見当たらないのですが(※訂正:米国は定価がありませんものね。米国ペリカンの公式通販サイトの価格が参考価格になると考えます)、カメラ用品サイト「adorama.com」では定価$343.68と記載があります(2016年4月の円相場平均$1=109.85円で算出すると約37,800円となります)。
いずれにせよ8万円の定価は内外価格差があり過ぎるますし、そもそも現物が8万円値付けが許される品かと問われると微妙な気がします。
派生モデルの多い1510ファミリー
私が購入した「Pelican case 1514」は「Pelican case 1510」モデルが元となっており、最もスタンダードな1510は”Form”と呼ばれるスポンジ(ブロックウレタン)が敷き詰められている仕様です。
そして、この中身が「with Padded Dividers」というベルクロの間仕切りのディバイダーが付いているのが私の買ったPelican case 1514で、中身が「with TrekPad Dividers System」という細かい間仕切り仕様が1510TP、中身が何も入って無い素の状態が「1510NF(=No Form)」と、この1510モデルだけでも色々と派生種類があります。
私の1514は、with Padded Dividersなのでクッション材の入った間仕切りで収納したいアイテムに合わせて変更できるのが便利なタイプ。
なんでこの大雑把な「工具箱」然としたケースに胸キュンなのかと言うと、とにかく滅多矢鱈に丈夫だからであります。
ペリカンケース丈夫さの秘密
このMade in USAな箱はコポリマーポリプロピレンなる初耳素材で形成され、その堅牢さは米国航空輸送協会が定める「ATA規格」の他、防水・防滴規格である「IP規格」など軍事等の様々な規格を満たしているのだとか。
ナンだかよく分からんが凄そうだ!な中2男子アンテナにビンビンくるのです(笑)。
もっとも分かりやすくペリカンの丈夫さを伝えるのが上記のデモ動画。
ショットガンで撃っても大丈夫!。この頭悪いアメリカンなプレゼンに魅せられ購入に至りましたもの。こーゆーの大好き(笑)。
※拳銃の撃ち合いに遭遇した際はペリカンに隠れれば良いか?と言うと其れは別の話。銃に詳しい人ならショットガンの散弾は貫通力が低いのはご存知ですよね。貫通力は低いけど、見た目は派手に弾が飛び散るショットガンをセレクトしたペリカン社のプレゼンは上手い!
こうした頑丈さから、精密機器や銃火器を収納するケースとして主にプロユース(現場)で重宝されているのですが、世界中の好き者たちが様々な趣味の用途に活用しています。
コンシューマ用途で使っている人はカメラケースとしての利用が多く、続いて最近ではドローンの運搬用だとか、拳銃(エアガン含む)とか、中には依存性の高い薬物の吸引用ガラスパイプの運搬用とかとか・・・。
さて、良い面ばかりではなく、悪い面にも目を配ると、やはり一般的な旅行用バッグのように小物を入れる小さなポッケ(ファスナーで開閉できるようなポッケ)が外側に無い点です。
ペリカンケースでは、何か1つでも収納しているものを取り出そうとするとガバっと大きく開けなければならないのがネックです。
つまり、鼻かもうとティッシュ1枚出すのでもペリカンケースを横倒しにしてガバっと開ける必要があることを意味します。これは流石に億劫でしたが、それでも堅牢さを考えるとやっぱりペリカンケースに辿り着く訳であります。〔了〕
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