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    ペリカンケース のホイール(車輪)を考える

    当サイトで最もアクセス数が多いのは、記事「ペリカンケース1510のホイールを静音タイプに交換」ですが、やはり多くの方々がペリカンケースのホイール(キャスター、車輪、ウィール、タイヤ、、、等、様々な呼ばれ方をしますが便宜上ホイールで統一します)に不満を持つ人が多い事の証しと見ることができます。

    そんなペリカンケースのホイールについて、改めて考えてみたのがこの記事です(交換方法については前述の過去記事をご参照下さい)。




    ホイール付きのペリカンケース
    ペリカンケースでホイールが付いたモデル(所謂ハードケース。クーラーボックスを除く)は、主なモデルを、ざっと挙げると以下のようになります↓

    Pelican 1440 (*1)
    Pelican 1510 系 (*1)
    Pelican 1560 系 (*1)
    Pelican 1610 (*2)
    Pelican 1620 (*2)
    Pelican 1630 (*2)
    Pelican 1650 (*2)
    Pelican 1660 (*2)
    Pelican 1670 (*2)
    Pelican 1720 (*2)
    Pelican 1730 (*3)
    Pelican 1740 (*3)
    Pelican 1750 (*2)
    Pelican 1770 (*3)
    Pelican 1780 (*2)
    Pelican 0450 (*3)
    Pelican 0500系 (*4)
    Pelican 1535 Air (*1)
    Pelican 1607 Air (*2)
    Pelican 1615 Air (*2)
    Pelican 1637 Air (*2)

    これらを見ていくと、大きく4種類のホイールが存在するのが分かります。

    ペリカンケース の車輪(ホイール)Mサイズ
    *1の「Peliacan case wheel (M)」は、中型ケースであるPelican 1440及び1500系に用いられる例のホイールで、幅20mm × 直径60mmの薄い形状をしています。軽量モデルのAirシリーズにおいてもホイールは変更されずに同タイプのが使われています。

    ペリカンケース の車輪(ホイール)Lサイズ
    *2の「Pelican case wheel (L)」は、大型ケースであるPelican 1600系および1780に共通のホイールで、幅35mm × 直径50mmの分厚い形状をしています。ケースによっては、これが左右に2個ずつ付属しており、さながら大型トレーラーの様相です。同じく軽量モデルのAirシリーズにおいても、ホイールは同様のものです。

    ペリカンケース の車輪(ホイール)XLサイズ
    *3の「Pelicancase wheel (XL)」は、超大型とも言えるケース(ほぼ軍用)のPelican 1730、1740、1770及びPelican 0450という工具箱に用いられるホイールです。

    ペリカンケースのキャスターホイール
    *4の「Pelican Caster Wheel」は、Pelican 0500や0550といったトランスポートケース用のもので、台車のような車輪がついています。




    尚、Pelican Stormケースは、ここでは詳しく言及しません。その理由として、元々Stormケースはペリカン社のライバル関係にあったハーディッグ・インダストリーズ社が出していたケースの為で、ペリカン社が2009年に吸収合併したのに伴い、ペリカン社のラインナップに加わったもの故に、仕様自体がかなりペリカン社のソレとは異なります。

    ペリカンケース の車輪(ホイール)Sサイズ
    ストレートに言うと、いわゆる普通のキャリーケースにある普通のホイール(の割と頑丈な感じのもの)という感じのものが付いています。私自身はストームケースを所有していないので、様々な場面では試せていませんが、ストームケースの実物に触れる機会があり、その時に試した限りでは、特別静音という訳ではありませんが、かと言って静かでも無い、という感じで「騒音はペリカンのよりもマシかな」程度と感じました。




    なぜペリカン社は煩いホイールを用いるのか?
    ネットで検索するとペリカン社のホイール愛好者の多くがホイールの煩さに不満を持っているようにさえ感じます。にも関わらず、ペリカン社は改良型とも言えるAirシリーズにおいても、旧来のホイールをそのまま用いています(その他の細かな部分はアップデートしているにも関わらずホイールは旧来のまま、という不自然さ)。

    これはペリカン社としてホイールの仕様に関する考え方が我々一般ユーザーの視点とは違っていることの表れのように思えます。純正ホイールを見ると、単純な樹脂の塊りで、これでは路面の凹凸をモロに拾うし、騒音が煩くなるのも納得です。しかし、その反面、かなり頑丈なのは確かです。

    下記の画像は私が静音タイプのホイールに効果して約半年後のホイール状態です↓
    交換したペリカンケース のホイールが摩耗
    ご覧のように静音タイプのホイールは柔らかな素材で表面が覆われているために摩耗劣化も早く、約半年で60mm→56mmまで擦り減っているのが分かります。正直、それ程に頻繁には持ち出していない私の使い方でさえ、こんなに擦り減っている訳で。

    頑丈さが売り文句なペリカンケースはケースそのものの重量も結構ありますが、そこに収容する機材などの内容物も重量がかなり重い場合が多々あり、そうなるとホイールに掛かる負担も相応なものと考えられます。

    従って、ペリカン社では、そうした重量による摩耗や破損のリスクを考慮して武骨すぎる程にソリッドなホイールを(静音性を犠牲にしてでも)採用していると推察される訳です。

    ペリカンケースの車輪
    それはホイールの形状を見ても明らかで、通常、キャリーケースに採用されるホイールは、上記画像(上側)のように、サイドが削られ、地表面と接地する面積を最小にして転がり時の抵抗を少なくしようと試みますが、ペリカンケースに標準で付いてくるホイール(下側)は、ホイール幅いっぱいまで接地するように設計されています。

    おそらく重量に対するホイールへの負荷分散と思われますが、こんな設計は、まさに台車のソレと同じと言えます。




    ペリカンケースのホイールを静音タイプに交換するのはメリットばかりでは無く、こうしたペリカン社の想定したであろう設計とは異なったアプローチになる事と、それによって生じる可能性のあるリスク(ホイールの破損や摩耗)も念頭においた上で、ホイール交換の必要性を検討する必要があると考えます。[了]


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