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    検証:カメラとしてのiPhone8Plus
    カメラ性能向上が著しいスマートフォン

    約5年愛用したiPhone 5Sから2018年10月にiPhone8Plus[Link]に鞍替えしました。理由はただ一つ、日常持ち歩く「カメラ」として活用したかった為ですが、実際使ってみて色々と分かった事が多かったので記事にしました。

    ・・・果たしてスマホはカメラの代替えになるのか、色々と考えさせられます。
     

    結論:スマホは「写真」的より「画像」的からの挑戦
    結論を言うと、iPhoneをはじめとしたスマホのカメラ進化は素晴らしいものですが、同時にカメラ専用機との決定的な違いも痛感し、手軽な反面、写真機として見ると意外な程に難しいのだな、と感じました。
     

    また併せて、標準カメラアプリでは無く「Adobe Lightroom (for mobile app on iOS)[Link]」のカメラ機能を用い、RAW形式(Digital Negative[Link])での撮影が望ましい、というのが私の考えです。
     

    iPhone8Plus作例
    iPhone8Plusの望遠側レンズで撮影

    個人的には、iPhone8Plusで撮影したのはキレイな「画像」的であり、私が撮りたかった「写真」的なアウトプットとは似て異なるもの、これを目指すところの写真的なものに近付けようとすると中々に難易度高いと感じました。
     

    ・・・どう言う事か?それはiPhone8Plusで撮影した画像はHDR[Link]などの効果もあり逆光など厳しい条件下でも大変キレイに写っています。具体的には、程よいシャープさと鮮やかな発色、HDR効果も不自然では無く、たとえ暗がりであっても其れなりのキレイさを保ってくれ、見たままの光景を最大限に記録してくれます。
    ただ、私の求める「写真」的な要素に欠けるな、と感じた訳です。
     

    「写真」が「写真」である為に
    写真が写真である為に必要な要素とはナニか。私は別にフィルム原理主義者では無いし、そもそもプリントアウトも殆どしません。
     

    写真はプリントアウトする・しないに関わらず、2次元平面の枠内での表現。良い「写真」とは、その平面な中に「奥行き」だったり、その場所の「空気感」みたいなものが感じられる、つまり平面的なのに3次元的な感覚や、その被写体の周囲を取り囲む、その瞬間の雰囲気といったものが出せるか?に掛かっていると考えます。それこそが「写真が写真であるための要件」である、と。
     

    iPhone8Plus作例
    次々と取り壊される団地。

    そうした写真が目指す表現の1つには「ボケ」と言われる被写界深度の浅さ(背景がピントの合った位置から相対的な距離に応じて段々とボケていく=遠いもの程ボケていくので奥行き感が出る)というのがありますが、スマホのカメラは未だこの物理領域に対して挑戦を始めたばかりで、いわゆる「ポートレート」モード等は試行段階な状況と言えます。
     

    ただ、ボケは写真の表現手法の一つに過ぎず、それが全てではありません。そしてむしろ私が重視し(個人的にもチャレンジし続けているのが)「空気感」の表現です。
     
    寒い朝に撮影した写真からは、その寒くて肌に突き刺さるような空気感を伝えたい等、写真を通じ、その瞬間をその場所に立ち会った私自身には当時の記憶が蘇ってくるような描写を。
     
    第三者には、写真を目にした時に撮影者が感じ&体感した感覚を思い起こさせるような、そんな描写に少しでも近付けないか?が私が日々シャッターを切りながら目指して行きたいポイントです。
     

    では、その空気感ってのをiPhone等スマホのカメラでは、どのように表現できるのか、が目下の課題となる訳です。
     

    iPhoneで撮影した「画像」と「写真」の狭間に
    私のiPhone8Plusで撮影したアウトプットを翻って見てどうか。果たして「写真」足り得ているのか、と自問する中で、写真らしく撮るには中々難しい事に気づかされました。
     
    前述のようにiPhoneは例え逆光など不利な条件下であっても、あらゆる場面でキレイな撮影をしてくれます。・・・ただ、そこに写真的な視点で見つめみると、不自然さを感じてしまうのです。
     

    iPhone8Plus作例
    さっぽろテレビ塔

    例えばHDR機能。黒ツブレ&白トビと云った失敗写真の典型例を大幅にリカバーしてくれる画期的機能ですが、程なく写真的な視点で見たときに違和感を感じざるを得ません。
     

    もっともこれはiPhoneだから、という意味では無く、HDRという撮影手法に起因するもの。幸いHDR機能のオン/オフは主体的に決定出来るので、デフォルト設定をオフにするだけで随分と写真らしくなります。
     

    iPhone8Plus作例
    cafe&kitchen unique(札幌市東区北10条東3-2-6

    それでもまだ「写真感が足りない」と感じたのは、発色が良すぎる点です。小さなスマホのモニタ上でキレイに見せるには彩度を上げた写真が有効なのは理解しますが、こと写真と考えると不自然さも。
     
    こうした幾つかの若干の違和感が「写真」っぽさよりも「画像」っぽさの原因と考えます。
     

    iPhone8Plus作例

    これで、克服すべきポイントが明確になりました。HDR機能を用いず、彩度のコントロールも出来る方法が求められる訳で、その為に冒頭で述べたRAW形式での撮影が欠かせないと考えた訳です。
     

    撮影ポジションを確かにするbitplay SNAP!
    次に撮影ポジション。iPhoneを初めとしたスマホで撮影する際に厄介なのが、シャッターの押しにくさ。ツルツルと肌触りの良いiPhoneをしっかり持ちつつ、だけれどもしっかりシャッターをタイミングよく押すのは中々に慣れない操作です。
     

    bitplayのSNAP!物理シャッター搭載iPhoneケース
    iPhone7Plus と iPhone8Plusに対応した「bitplay SNAP! 8

    そこで便利なのが台湾のbitplay社[Link]が作る「SNAP!」シリーズ[Link]。同商品に関するレビュー記事はネット上に溢れているので私からは言及しませんが、iPhoneに物理シャッターを設けられる専用ケースです。同社が発売する交換レンズを装着することも可能です。
     

    bitplayのSNAP!物理シャッター搭載iPhoneケース
    別売りの木製グリップを装着すると雰囲気も中々のもの

    bitplay SNAP![Link]の唯一の欠点は、折角のシャッターボタンの質感も見た目も悪い点です。安っぽいプラスチックなシャッターはイマイチ気分が乗りません。

    ・・なので「この際、別に見栄えはどうでもいいや」と私は背面にICカードを入れれる韓国SINJIMORU社製のSINJIPOUCH FLAP[Link]なるケースを貼り付けています。

    とまれ、話をbitplay SNAP![Link]に戻すと、着脱可能なグリップを外した状態でも指に引っ掛かりがあって持ちやすく、物理シャッターの絶妙な位置と相まってiPhoneを一気にカメラっぽく仕立て上げてくれる素晴らしい商品です。

    【国内正規品】bitplay SNAP! Case・iPhone用ケース (iPhone XS, ブラック)

    bitplay SNAP!のマウント径について
    交換レンズも、望遠レンズ[Link]広角レンズ[Link]など各種揃っているbitplayのSNAP!は、単純なネジ込み式のマウントですが、見慣れないサイズのネジ径で、正直よく分かりません。

    bitplayのSNAP!物理シャッター搭載iPhoneケース

    結論としては「おそらくM13/p=0.75mm」ネジであろう、という推測です(実際に試すには未だ至っておりません)。

    bitplayのSNAP!物理シャッター搭載iPhoneケース

    口径からすると、見たところユニファイ細目ネジ(UNF)の1/2サイズ(おねじ外径12.7mm)あたりに見えますが、どうにも、おねじ外径がもう少し小さいようで実測値12.5mm弱のように見えます。

    また、ピッチに関してもbitplayのそれはもっと細かく、合致しないように思えるのです。色々とサイトを当たるもマウントに関する情報は乏しくハッキリとした詳細が分かりませんでした。

    唯一「The Phoblographer」の記事[Link]を信じるならば、bitplay SNAP!のレンズマウントは「13mm threads」と13mm スレッド(13mmねじ)との事。早速、JIS規格を調べるも、メートルねじには「M12」の次は「M14」とあり、「M13」が見当たりません。

    「ねじNo.1ドットコム」[Link]で調べたところ、M13ネジは「市販性無」との注意書きと共に0.5/1.0/1.5の3種類のピッチがありますが、素人が肉眼で確認する限りに於いてはピッチは1.0未満のような気がするので、そうなるとM13且つピッチ0.5mmが該当するように思えます。

    しかし前述の表によると同ネジの「おねじ外径」は13mmとありこれまた実寸で12.5mm弱にしか見えない現物との違いに困惑していたところ、M13ねじには主に管用に使われるものでピッチが0.75mmのものが存在し、おねじ外径は12.4mmという、まさに目の前の実測値とドンピシャな仕様がある事が分かりました(M13 / p=0.75)が・・・確かめようにも、近所のホームセンターにはこんなネジは無く、あくまで勝手な予想でしかありません。


    ZEISS製ExoLens Proを装着したbitplay SNAP!

    ※後日談
    bitplay SNAP!にZEISS製ExoLens装着を試してみました↓記事URL
    https://pelicanlovers.com/?p=1273


    また、bitplay SNAP!は「ZEISS製ExoLens System[Link]と互換性がある」という噂がチラホラ↓

    「bitplay SNAP! 7 Professional Camera CaseでZeiss レンズが使えた!」

    http://d.hatena.ne.jp/Quadrer53/touch/20170226/1488096969

    やや逆説的ですが、互換性があると噂されるZEISS製ExoLens Systemのマウント径を調べてみると、以下のサイトに情報がありました↓

    「スマホ用ワイコン その3 ~ Zeiss ExoLens Pro ~」

    http://www.chromefree.jp/2018/03/3-zeiss-exolens-pro.html?m=1

    この記事はZeissのマウント径について書かれていますが、まさに我が意を得たり「M13ねじピッチ0.75mm」と記載があります。

    これら状況証拠から、bitplay SNAP!のマウント径は「M13 / p=0.75」ではなかろうか?との結論に達しました(が、しつこいようですが私は試していませんのであしからず 試しました。噂通りうまくいきました)。


    外付けレンズで得られるもの
    私のiPhone8Plusではカメラレンズの焦点距離が35mm判換算で広角側が約28mm相当(f/1.8)/望遠側が約57mm相当(f/2.4)。
     
    正直、望遠側レンズは描画があまりシャキッとしないので、広角側28mm相当側にbitplay SNAP!のPREMIUM HD TELEPHOTO LENS(x2)[Link]や、Zeiss ExoLens Pro[Link]などを装着するというのもアリかも知れません。

    【国内正規品】ExoLens PRO 望遠ZEISSレンズ 2.0x 56mm相当 Mutar 9563201
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    また、様々な作例を見るとZeiss ExoLens Pro Telephoto Lens[Link]という望遠側レンズの描画はスマホで撮った画像感を払拭し、写真的要素が高まっているように感じられる為、こうした外付けレンズのチカラを借りるという手法もアリかも知れません。


    まとめ
    iPhoneを初めとしてスマホのカメラ機能は日々進化していますが、カメラ専用機のような相応の大きさのある物理的なレンズ内を通って再現される被写体とその周囲の「空気感」を再現する迄には至っていない、と感じます。
     

    そこを補うには調整幅マージンに余裕のあるRAW形式で撮影可能な「Adobe Lightroom[Link]」アプリ等を介した撮影、更にはカメラ的なポジショニングで撮影を可能とするbitplay SNAP![Link]のようなアダプター、更には(私は未だ試すには至ってませんが)各種外付けレンズ等の力を借りる事で克服して行きたく考えます。

    (この道のりは想像以上に難しい事が分かり、それ故に愉しい道のりと感じました)

    [了]

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