“peliskins”という名の芸術品
「@peliskins」(ペリスキンズ)をご存知でしょうか。Instagramで「#pelicancase」等のハッシュタグで検索した事のある人なら一度は目にした事のある、無骨なペリカンケースに本革を貼り付けた作品を掲載しているアカウントです。
@peliskinsは2016年2月、Instagram上に登場するなり話題となったアカウントです。
情報が少なく、詳しい事は分かりませんが、彼(=InstagramのLIVE配信で男性であることが判明している)は革加工に長けており、無骨なペリカンケースに本革を貼り付けるという斬新な発想で注目を集めました。
上記は彼の最初の投稿。ここで彼はペリカンケース1200に黒ワニの革を貼り付けた作品を「オークションの時間です」とInstagram上で競りにかけます(この作品は@x_710_xなる人物が$280で落札している模様)。
eBay等、既存の枠組みを使わずに、Instagram上で直接競売を始めるあたり、只者では無さそうな雰囲気ですが、@peliskinsも@x_710_xも、ともにペリカンケースを「吸引具」入れとして使っているようでアレな雰囲気が漂います。
@peliskinsは、作業工程の一部をInstagram上で公開しています。例えば下記の投稿では、ルイビトンのバッグを解体して革を調達しています。
これをペリカンケースに貼り付け下記ような作品に仕上げる訳です。
@peliskinsが素晴らしいのは何といってもセンスの良さ。元のペリカンケースの無骨な形状を活かしながらエレガントに仕立てているのが最高です。
ありふれた既製品に手を加えて全く新しいコンセプトの作品に仕上げているのが分かります。
基本的に@peliskinsは作品を大々的には売りに出していません。確かに労力は相応のものでしょうし、先述のルイビトン柄とかを売り出したら問題化しかねません(ルイビトンの革を貼り付けたペリカンケースは「兄弟のために作った」と書かれていますね)。
「興味あればDM送ってくれ」という姿勢なので、日本での入手は難儀そう。
真似したくても中々マネできない(とくに革を裁断した断面の処理とか)これら作品。私たち日本人はInstagramで@peliskins氏をフォローして愉しむのが良さげです。[了]