自分の1440もタイヤが壊れてしまい、記事を大いに参考にさせていただきなんとか修…
アップルが2005年にリリースし、2014年に開発中止を発表した写真管理・編集アプリケーション「Aperture(アパチャー)」。私も2012年から毎日のように愛用している非常に優れたアプリケーションですが、このApertureが遂に使えなくなる、と報じられています。
Tech Crunch:次期macOSがApertureにとどめを刺す
https://jp.techcrunch.com/2019/05/01/2019-04-30-aperture-dies-the-true-death-in-apples-next-macos-update/
どういう意味かと云うと、Apertureは開発中止が発表された2014年6月の後に、ファイナルバージョンとなる「Aperture 3.6」を2014年6月に当時の最新macOS「Yosemite (10.10〜)」に対応してリリースしていますが、それ以降のmacOSへの対応は基本的に動作保証”外”とされているものの、執筆時点(2019年5月)における最新macOSのバージョン「Mojave (10.14〜)」においても継続して使うことが(非公式ですが)できていました。
Apertureには(私を含め)根強いユーザーが”居座り続けている”のが特徴といえます。
2014年の開発中止発表後もmacOSのバージョンアップがされる度にユーザー同士が情報を交換し合って、最新のmacOSでApertureが問題なく使えるか活発な意見交換がネット上でされる程。
こうした状況から、Apertureユーザーはアップルからの開発中止アナウンスにも関わらず、他アプリケーションに乗り換えることをせずに(自己責任で)使い続けている状況にありました。
・・・それが遂に、アップル側から「次のmacOSから完全に使えなくなる」と2019年4月29日に再アナウンスされました。これは既に5年ちかく前に開発中止が発表されたアプリケーションへの再アナウンスという異例の状況であるばかりか、アップル側としてもApertureユーザーが中々乗り換えてくれずに使い続けている現状を憂慮しているものと推察されます。
さて、いよいよ退路が絶たれた訳ですが、困るのは、適切な乗り換え先アプリケーションが見つからない点にあります。
アップルとしては同社の「Photos」もしくはAdobe社の「Adobe Lightroom Classic」への乗り換えを促していますが、「Photos」(日本語版macOSで云うところの「写真」アプリ)は操作がイマイチ洗練されておらず、効率的で無い(と私は感じる)ので除外。
Apertureユーザーで既に乗り換えた人の多くは「Adobe Lightroom」に移行している(ようにネット上の書き込みを見ると感じる)ものの、一部に「Adobe税」等と揶揄されるようにサブスクリプション制の課金となるAdobe製品に抵抗がある(Apertureに比較して格段に割高になるのがイヤな)私のような人も少なく無いようで、そう簡単に移行はできない状況です。
例えば私はApertureを2012年始めから使い始めて(本記事執筆時点の2019年5月まで)約7年になる訳ですが、Apertureに支払った額は最初の購入時の19,800円(税込)のみ。
これがAdobe Lightroomだと年額11,760円(税別)、7年で計算すると実に82,320円(税別)にも及ぶのだから比較にならない雲泥の差。
写真共有サイトの老舗・米国Flickr(フリッカー)に於いても上記のように「乗り換えるって何に!?」との議論が絶えません。
上記はアップルからの追加アナウンス後のスレッドで、乗り換え先として「Capture One Pro」を検討しているようです。Capture One Proは永久ライセンスで37,217円(税込)。※サブスクリプション制もあるものの、その場合は年額一括では22,405円とAdobe Lightroomよりも割高になり、敢えて選ぶ必要は無いと考えます。
このようにApertureは優れたアプリケーションである故に、なかなか適当な乗り換え先が見つからない、という問題を抱えております。
私の結論は、現在愛用しているMacBook Pro(Mid 2012モデル)が、かれこれ7年目を迎えることもあり、このMacBook Proの寿命もそろそろと思われるので、壊れるまでは現在のmacOSバージョン(High Sierra)を維持し続け、Apertureを使い続けようと腹を括りました。
物理的にMacBook Proが壊れたら・・・その時は「DxO PhotoLab 2」(永久ライセンス:19,900円)あたりに乗り換えようかな、と考えています。
(※後日談>結局、DxO PhotoLabに乗り換えしました)
冒頭に紹介したTech Crunchの記事では、Apertureについて以下のように述べています。
”何らかの理由で、どうしてもApertureを使わなければならないのなら、Mojaveの動くマシンを確保しておけばいい。しかし正直なところ、もはやそうする理由はまずないだろう。Apertureは、もうずっと前から、LightroomやCapture Oneといったアプリに遅れを取ってきた。そしてもちろん、スマホ用の写真撮影アプリにさえ見劣りすることもある。”
———–「次期macOSがApertureにとどめを刺す」より
元となる記事を書いたのは、記者であり写真家でもあるDevin Coldewey氏。彼はエコノミスト誌やNBCニュースなどでも記事を書いている大ベテランなようですが、残念ながらApertureに関する記事を読む限りでは、このアプリケーションの良さを理解していないものと考えます。
もし、彼の云うようにApertureが(単にユーザーが使い慣れたダケで使い続けられている)機能的に見劣りするアプリケーションなら、とっくの昔にユーザーは乗り換えを行なっていますし、ましてやアップルが再アナウンスする必要性など無かった訳ですからね。[了]