仕事の関係で、しばらく神奈川県川崎市に滞在する事に。住む事になったマンションが良い意味でも悪い意味でも繁華街のド真ん中なので、この猥雑な街の日常を歩き撮りしておこうと考えました。
カメラはキヤノンのPowerShot G1X(2012年製)を使用。以前に別記事で紹介した愛用のこのカメラ、1.5型センサーという「マイクロ4/3以上・APS-C未満」な比較的大きなセンサーサイズに助けられ、”型は古いがシケには強い”感のある良いカメラです(ただし、前述の過去記事でも触れていますが、とても癖の強い指向があるので、人によって向き・不向きは大きいと考えます)。
新千歳空港にて撮影。私の住む北海道札幌市から神奈川県川崎市まで、まずは飛行機で移動が必要。
この写真のように私はアスペクト比16:9というイレギュラーなサイズを好んで用います。上下の狭さ・窮屈さと左右への広がりが独特な視野感となります。通常、カメラは(古くは銀塩の35mmフィルム時代からの)「3:2」比率で撮影されるのが一般的ですが、私は3:2もしくは16:9のどちらかで撮影します。
PowerShot G1Xでは撮影時にアスペクト比を変更できますが、いわゆるマルチアスペクトな機種では無いので画角や解像度が変わってしまいますが気にしません(苦笑)。
※後継機種PowerShot G1X Mark2はマルチアスペクト対応
搭乗機が離陸する前、機内より撮影。ちょうど離陸を待つ飛行機3機が一列に並んでいました。なかなか、こうしたタイミングは無いので、良いシャッターチャンスに巡り会えたと考えます。
羽田空港に到着。パワーラウンジにて休憩。羽田空港のカードラウンジは2017年に大幅リニューアルされて洗練された明るいカフェのような空間になりました。
ホットドッグとコーヒー。最近のデジカメは高感度やHDRと云った処理で暗い場所でも明るく撮影できる機能が重宝されていますが、私は寧ろ暗い場所の写真は暗いままに(そしてフィルム時代からの経験からか)暗い場所でISO感度が上がるとノイジーに写る方がリアリティを感じて好きです。
川崎駅前。ガラス張りの天井が独特の雰囲気。川崎駅前は路上ライブに寛容なのか、毎日何組もの若者が演奏しています。いずれも控えめな音量でマナーよく整然と路上ライブしている姿が印象的でした。
川崎というと雑多で治安の悪い地域というイメージがありますが(失礼!)、駅周辺は再開発でとても洗練された街並みになっています。シャレた街並みが再現された「ラ チッタデッラ」にあるレストラン。・・・ラ チッタデッラは何度聞いても覚えられない語感の悪さが特徴。
川崎駅周辺を夕食がてら散策。「ON THE MARKS」はオフィスビルをリノベしてホテルとダイニングにしたそうです。写真は1階のダイニング部分。機会を見つけて行ってみようと思います。
「大衆酒場 おきがる煮」。こじんまりとした店ながら、大きな窓と入り口の開放感が特徴的です。
PowerShot G1Xは2012年製と古いカメラなので大型センサーで暗所に強いと云っても、上記写真のようにISO1600ともなると、解像感は正直あまり良くはありません。ただ、片手持ちでシャッター速度1/15ですからねぇ。
川崎駅前のパチンコ屋。ギャンブルはやらないので縁ないのですが、派手な電飾が眩しくて印象的でした。
京急川崎駅近く。まばらに並ぶ提灯がアジア感あって独特な雰囲気です。
私の滞在しているマンションは川崎駅前の「仲見世通り」すぐ横にあるので、周囲は居酒屋や風俗店ばかり。毎日、客引きに声を掛けられるし、ましてやソッチ系と思われる人も多く、カメラを向けるのが憚れます。私は比較的マンションの高層階に住んでいるのに深夜でも街の喧騒が聞こえてくる程。
また、早朝は大量のカラスが残飯漁りに来てカーカー鳴くのでうるさくて目が醒める始末。出勤時に駅に向かう際に通る仲見世通りは、前夜の酔っ払いがブチまけた嘔吐物を避けながら歩く必要がある等、住環境としては最悪。
ただ、色々な要素が詰まった街なので被写体としての興味は唆られます。機会をみつけ、またフォトウォークしてみたいと考えます。[了]